すぼらさん向けのベランダガーデン管理方法

2. ベランダのメンテナンス

植物をベランダで育ててみたいけど・・

仕事で忙しいし・・・

都会だし・・・

そんな風にベランダでも植物をちゃんと育てられるだろうか?

と悩んでいる方に向けて、ずぼらなベランダガーデン管理方法をまとめてみました。

筆者もビジネスマンとして比較的忙しい部類に入りますので、朝出勤前に、ベランダで萎れてる草花を見かけても水やりする余裕がなく、「すまん・・かえってきたら(もしくは明日の朝)には水やりするから何とかそれまでは耐えてくれ・・・涙」と祈りながら出社することもしばしば。

(結果、枯らしてしまうこともしばしば・・・)

そんな悲しい体験を減らすべく、これまで貯めてきたノウハウを書いておきたいと思います。すべての植物好きのベランダーのために!

ちなみに、長期不在時の管理方法をこちらの記事に書いていますが、旅行などと関係なく、普段は忙しくてとても植物のお世話に時間をさけない、という悩ましいベランダーのためのずぼらな管理方法をまとめてありますので、参考にして頂ければ幸いです!

方法は大きく分けると2つです。

ひとつは、ズボラ管理でも行ける植物を選ぶこと。根本要因を断つ!

もう一方は、なるべくズボラできるような対処療法!

これらの方法をつぶさに見ていきたいと思います。

そもそも水やりが少なくても良い植物を選ぶ

植物が育つためには光、空気、水と適度な温度が必要(理科で習いましたね!)なわけですが、このうち最も手入れに時間がかかるのが「水」やりになります。

冬はまだよいのですが、夏のベランダ(特に都会)は猛暑にさらされるので、1日2回など頻繁な水やりが必要になるんで超大変です。いや、大変と思わない水やり好きなベランダーの皆さんにとっては何の問題もないかもしれませんが(笑)

夏場の水やりのタイミングは日中はNGです。強い日差しと暑さで水が蒸発して土が蒸れ蒸れになり、植物が枯れる要因に・・・。そうなると水やりは早朝か夕方というわけになるのですが、「朝は忙しくてとてもとても水やりなんて」という方が殆どだと思います。

それを解決するには、そもそも水やりがあまりいらない植物をセレクトしてベランダに置いておくことが最適です!水やりが少なくてよい環境に起源をもつ植物たちが該当するわけですがサボテンに限らず、多肉植物や塊根植物など水やり頻度が少ない、にもかかわらず魅惑的な植物たちもたくさんいますよ!ということでいくつか紹介します。

塊根植物

フウロソウ科:春や秋に水やりが必要ですが、夏は完全に断水!というまさにズボラ―なベランダーに打ってつけの植物です。涼しくなり葉が芽吹きだしてから、少しづつ水やりを開始します。

キョウチクトウ科:成長期の夏には水やりが必要ですが、秋に入り涼しくなってきたら徐々に水やりの回数を減らし、冬~春は休眠期に入るので完全に断水できます。

多肉植物

アガベ:みんな大好きアガベ。乾燥に強く10月下旬~3月中旬頃までは1、2ヶ月に1回程度の水やりで十分です。

リュウゼツラン:乾燥に非常に強い植物です。逆に水を与え過ぎるとすぐに根ぐされを起こす場合があるので要注意。冬は休眠期に入るので月に1~3回程の水やりで問題ありません。

サボテン:乾燥に強い植物といえばやはりサボテン!春から秋は1週間~2週間に1回程度、冬は月に1回程度の水やりを目安にしましょう。

樹木を育てたい場合は落葉樹は避けよう!

ベランダを森っぽくできると癒し空間になっていいですよね~。

ですので、樹木類をベランダに置くことも当サイトでは推奨していますが、ずぼら~な方には落葉樹はお勧めしません。なぜか?そのまんまじゃん!(笑)かもしれませんが、落ち葉、出ます。

落ち葉の掃除だけではなくて、落ち葉を捨てる作業も発生しますので、ズボラ―向けではないです。

そのため、樹木類を置きたい場合は素直に常緑樹を選びましょう。ベランダにお勧めのシンボルツリーについてはこちらの記事を参照ください!

小鉢を増やすよりも、大きい鉢にまとめること!

皆さんはどんな鉢に入れた植物をベランダに置きたいですか?勿論気に入った鉢を置けば良いのでしょうが、ズボラ―で行きたい場合は、小さな鉢を沢山置くのではなく、寄せ植えを活用するなどして大きな鉢に植物をまとめることをお勧めします。

ズバリ、小さな鉢がたくさんあると手入れもその分かかります!

小さな鉢が沢山あってもかわいいですし、嬉しいのですが手入れが大変!

小さな鉢だと土が乾きやすいので、せっせと水やりする回数が必然と増えます。また、根詰まりを起こさないように数年に一度は植え替えをしないといけないのですが、鉢がいっぱいあるとそれはもう面倒です。いゃ、植物好きなら面倒くさいなんて口が裂けても言いたかないですが、それが現実・・・

大きな寄せ植えの鉢が1つベランダにあるだけでも大分雰囲気変わりますよ~

鉢の乾燥や害虫を防ぐためのマルチングをしよう!

土の上にマルチングをすることで、表土の水分蒸発を和らげる効果があります。ベランダの見た目も素敵になりますし、何よりベランダは乾燥しやすいのでマルチングをすることで乾燥する速度が遅くなりますから、水やりの頻度を減らすことができます! ただし、マルチングをどかさないと土の乾き具合がわからないという隠れたデメリットがあるのでご注意を・・・

使えるマルチング材は色々種類がありますのでお気に入りを見つけましょう~

水やり頻度を減らすための自動灌漑システムを!

仕事のある日はとても水やりなんてしてられない、という方には自動水やり機がおススメです。これさえあれば、水やりの不安も一気に解消されます。ペットボトルに部品を着けて完成!のようなものでも十分な効果がありますが、ペットボトルが常に置いてある状態だと見た目が何とも残念な感じになりますので、いい感じのガラス瓶などを使うと良いかと思います。

それも面倒だ!という最強ズボラ―さん、もうテックに頼りましょう(笑)

最近ではしっかり自動で水やりしてくれるグッズが出てます!デザインが素敵ですが、不要な水が何度も再利用されるため、1ヶ月で約1リットルの水しか必要ないという驚きのテクノロジー。今後もこういった最新機器の登場が楽しみです。

害虫を寄せ付けないベランダづくりを!

害虫っていやですよね。

アブラムシ、ハダニ、芋虫、カイガラムシなどなど、どれも揃いもそろってきもいですから・・・。

ですが、大事な植物たちに虫がたかってるのを放置するわけにはいきません。

恐々退治することもあるかもしれませんが、植物愛の溢れるベランダーはむしろ怒りを感じるに違いありません。

結果、害虫対応で時間をとられてしまいます。

害虫が発生してから対応するとなると、薬剤が全然効かなかったり、結局手作業(テープで取るとか)が必要になったり、退治は大変です。そのため、予防することに重点を置く方が、よりズボラ管理に向いてます。ズボラじゃなくてもベターな方法になります。

予防の観点で考えると、害虫が近寄りにくいような防虫剤を活用するのが、ズボラ―への近道です。種まき、植付け時に土に混ぜ込んだり、植付け後に株元にばらまくだけで効果をあらわす殺虫殺菌粒剤が売られていますので使ってみると効果がありますよ~。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?工夫をすれば、ずぼらな管理でも、植物は元気に育てくれるはずです! 日本の気候に合わないとすぐに枯れてしまう植物もいますので、くれぐれもベランダに導入する植物の選び方から慎重に実施していきましょう!

そうは言っても、植物を育て始めるといろいろな種類が欲しくなるのがベランダーの悩みです。その場合は我慢せずにずぼらから脱して、しっかり面倒みてあげて下さいね~。

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