危ない!やっちゃだめなベランダガーデン事例

5. お役立ち情報

ベランダガーデンを作る際、皆さんどんなことに注意されますか?

どんなデザインや雰囲気にしよう・・・

どんな草花を置こうか・・・

プランターや目隠しはこういう感じで・・・

などなど、楽しみながらベランダガーデンづくりを楽しまれるかと思います。

ですが、1点、それらの楽しみの前に、絶対的に考えておかなくてはならないのが

安全

に関することです。

当サイトでは、ベランダガーデンの計画の仕方から、ガーデン事例まで

楽しい側面の情報を掲載していますが、その大前提となる

安全に関する注意点を書いておきたいと思いますので、これからベランダガーデンを始められる方、また安全面について考えていなかった、という方は、是非この記事を読んだ上で、ガーデン造りに励んで頂ければと思います!

特に、小さなお子さんのいらっしゃる方には、絶対に注意しておいてほしいです!!!

痛ましい転落事故のニュースが絶えない

なぜ筆者がベランダガーデンでやってはいけないこと、特に安全について、書こうと思ったかと言うと、全国で痛ましいニュースが絶えないからです。

特に春から夏にかけては、季節がらベランダの窓を開けっぱなしにしていることが多く、転落事故も多く発生します。筆者も子供がおりますので、小さなお子さんの事故のニュースは本当に心が痛みます。楽しいベランダガーデニングが最悪の事態を招かないよう、楽しみの中にも、危険回避の意識を持ちたいものです。

発生時期については、国の調べによると7月~8月の死亡事故発生件数が最も多く、逆に寒い季節は発生がすくないので、窓を開ける季節に転落リスクが偏っていることがわかります。

消費者庁調査より

同調査によると、下記の図で示されている通り、転落の要因はさまざまで一概には言えません。そのため、複合的な対策を取る必要があるのがわかりますね! この中で、ベランダガーデニングで特に注意しなくてはならないのは「足場に登る」になるかと思います。 

プランターや柵など、ガーデングッズを置く場合、そこをよじ登って転落事故につながるリスクがあるので、モノを置く場合には十分な注意が必要です。

特に小さなお子さんが家庭にいる場合、全く他人事ではありません!!

転落事故を防ぐには

先ほどの消費者庁の調査では、事故防止のポイントもまとめられていますので、順を追ってみてみましょう。

窓やベランダの手すり付近に足場になるようなものを置かない

ベランダガーデンを作り始めると、ベランダにはあれやこれやとモノが増えてくるかと思います。

プランターや鉢はもちろん、「緑の中でお茶でも・・・」なんて感じで、テーブルと椅子を置いてみたり。

また植物の置き場所の高低差をつけたいがために、レンガや木箱、花台を置いてみたり。

これらは、いずれも小さな子供にとっては、足場になるようなもの。

アスレチックでもスイスイしっかり登っていきますからね・・・子供の視点で考えると、ベランダの外が見たくなった場合に足場があると、アスレチック感覚で登ってしまうリスクがあります。

そのため、それなりの大きさのモノや椅子、テーブルなどを置く場合は、充分に注意してしなければなりません。もっと言うと、「注意」でも不十分で、安全第一で行くのであれば、子供が小さい内は「置かない」という選択肢を取ることが必要なのかもしれませんね。

その他、コストがかかりますが室外機についても、危ない場所に置いてある場合は、配置を変える工事をするなど対策をとることをお勧めします・・・

政府広報より

窓、網戸、ベランダの手すり等に劣化がないかを定期的に点検

古い建物だと、ボルトがサビてゆるゆるだったり・・・

定期的な修繕をしっかり行っている場合は心配無用かもしれませんが、設備がサビて劣化している場合、柵に寄りかかったら、ぽきっと折れて・・・なんて怖いシナリオもなくはありませんので気を付けましょう。

窓、網戸を閉めて出かけたのに、子供が一人でかってにベランダに出られたり、網戸に寄りかかったところ網戸が外れて転落した、なんて事例もあるようなので要注意です。

政府広報より

窓を開けた部屋やベランダでは子どもだけで遊ばせないよ

ベランダの柵を乗り越えられるような足場になるものを置かない、と先に書きましたが、実は何も置いてなくても、小さな子供が壁をよじ登ってしまうことがあります。

リンク先のNHKのページを是非一度見て欲しいのですが、120~140センチの高さの柵を3~6歳の園児が登れるか?を実験したところ、普通に登れてしまう子たちがいたそうです。

ベランダからの子どもの転落死 1~4歳が6割 実証実験で事故防止 | NHK
【NHK】子どもがマンションのベランダなどから転落して死亡した事故について、消費者庁が詳しく分析したところ2018年までの5年間では、1歳から4歳で全体の6割余りを占めていたということです。事故を防ぐ環境にするにはどうしたらよいのか。効果的な対策を検討するため専門家のグループが実証実験を行いました。

すなわち、「そもそも大人の目を離したままで、小さい子供をベランダに出すな!」ということまで考えておかないといけません。

ベランダガーデンの手入れ中、ついつい億劫で窓や網戸を閉めないまま作業して、その間に勝手に子供がベランダに出てくることもありえます。

戸締りや、外に出ないような工夫をしっかり行って、リラックスしてガーデンの作業に没頭したいですね。子どもの手の届かない高さに補助錠を付けたりするのが良さそうです!

まぁ、そもそも小さい子供がいるうちは、ガーデニングに没頭できる余裕もないかもしれませんが(;^_^A

政府広報より

階下にモノが落下しないようにする

モノが転落するのも、下に人がいたときに、かなり危ないので注意が必要です。ケガがなくても、集合住宅だとクレーム問題に発展し、厄介なことになりかねませんので注意が必要です。

ハンギングはベランダの内側のみ

ベランダガーデンでは、当然ながら植物を植えるスペースが限られますので、柵や手すりを活かして植物の配置に高さを出したいところです。そのため、ハンギングはベランダガーデンにおいては是非とも使いたい重要アイテムなのですが、これも置き方に配慮が必要です。

外向き、またはちょっとした揺れで落ちてしまいそうな、置き方は絶対に避けた方がいいです。

ハンギングしているバスケットやプランターが落ちたら大変ですし、花がらやかれた葉が階下に落ちるのも、相当迷惑がられる可能性がありますので、無用なトラブルとならないよう注意しましょう。

筆者の経験で言うと、水やりの際に、水が階下にポタポタ落ちて怒られたことがあります。

間違いなく筆者に非があるのですが、いちいち取り外して水やりするのも面倒ですので、そういった観点でもハンギングを置く際には気を付けたいところです。

見てるだけでドキドキするような配置・・・

水漏れや、万が一の落下が心配になる要素がいっぱい・・・

こういうのは、集合住宅では完全アウトですね。

塀や柵の上にモノを置かない

ハンギングに限らず、落下物には気を付けないといけません。

絶対大丈夫!と思うかもしれませんが、何があるか分かりませんので、落ちたら危ないようなものを塀や柵の上に置かないようにしましょう。

落ちてしまったら「一発アウト」な事件に発展する恐れもありますから、くれぐれも注意を。

うっかり置きっぱなしにした場合、台風や風の強い日に落下してしまうリスクもありますので、台風シーズンの前には、ベランダに飛んでいってしまいそうなものが置いてないかチェックをしておきたいですね!

ちょっと一息、も手がすべって落としてしまうことも・・・


ちなみにタバコの灰や吸い殻が落ちるトラブルもありがちですので、スモーカーの方はご注意を・・・

集合住宅だと最近ではベランダでの喫煙を規約で禁止しているところが多いので、その点も注意ですね。

避難経路を塞いではいけない

最後に、ベランダガーデンでやってはいけないこととして、避難経路や器具を妨げるようなガーデンをつくらないこと!が大事です。

火事が起きる可能性は限りなく低いかもしれませんが、起きた時に一大事にならないよう備えておくことが大事です。避難経路をガーデングッズが塞いでいたがために、逃げ遅れて・・・なんて想像しただけでも恐ろしいですからね!

マンションなどの集合住宅だと、上の階からの避難はしごの降り口についても、しっかりとはしごが下せる状態になっているか確認しておきましょう!

レーベンコミュニティより

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